2003年もそろそろ暮れようとしていた頃のこと。ロンドンのとある学生寮で、こんな会話がありました。
「ねえ、クリスマス当日ってロンドンの交通機関麻痺するんだって！どうする？」
「ウソ！電車もバスも動かないの？！うわ、何もできないじゃん！」
「家族と過ごす日だからなんだってさ。うちら家族いないからどうしよっか。どっか行かない？ 私パリ行きたいんだけど」
「あ、いいねえ！行っちゃおっか！ユーロスターなら安いし」
「よし、決まり〜」
「じゃあパリで何する？ 私カフェとか美術館とか行きたいとこいっぱいあるから、ほとんど別行動になっちゃうかもしれないけど」
「あ、全然いいよー。私も歩きたい道いっぱいあるから」
「は？ 何それ？」
というようなわけで、レミゼ全く無関係の友人・真央さんを巻き込んで真冬のパリ旅行。
クリスマスを含め五日間の滞在でしたが、とにかくめっちゃくちゃ寒かったです。
いくら歩いても物を食べても暖かくならない。予想だにしなかった酷寒に、二人して死にそうになりました。
そんな中のレミゼ巡り、もっと正直に言えばＡＢＣ巡り。
通りの名前や番地は当時と違っているところも多いと思うのですが、調べようがないので、とりあえず名前に従って探して、勢いで歩き倒してきました。
順不同にご紹介。写真が主なので重いと思いますが‥‥（汗）。
引用は例によって岩波文庫（四巻組）からです。
