ヴェールリー街十六番地 16, rue de la Verrerie


 その頃クールフェーラックは、もうラタン街区に平然と居住してはいなかった。「政治上の理由」からヴェルリー街へ移転していた。そこは当時暴動の中心地ともいうべき場所の一つだった。マリユスはクールフェーラックに言った、「泊めてもらいにきたよ。」クールフェーラックは寝床の二枚の蒲団を一枚ぬき出して、それを床にひろげて言った、「さあ寝たまえ。」(四部二編一章)




「今思い出したが、あなたは私の住所を知ってなけりゃいけない。何か起こらないとも限らないから。私はクールフェーラックという友人の所に住んでるんだよ。ヴェールリー街十六番地。」(四部八編六章)

 というわけで、クールフェラックの二度目の住所です。

 暴動当日の朝、彼らはバスティーユ広場の方から来て、この細長く続くヴェールリー街を通り、サン・メーリー(St.Merry→今の地図ではSt.Merri)を通り過ぎてサン・ドゥニ街(Rue St-Denis)まで進んでいきました。今の地図でも道をたどれます。ああ残ってて良かった(笑)。

 写真はそのヴェールリー街十六番地。中途半端な写真ですが(汗)。
 階上に住んでたんだな〜と思いながら撮ったらついこんなことに。
 一階はレストランになっていました。看板の右下に「16」と書かれています。→


 最寄駅:1,11番線 Hotel de Ville